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セルリバイブジータ(細胞成長因子添加自己W-PRP注入療法)

自分の血液を用いて肌の再生を促す、最新のシワ・タルミ治療法です。額、ほうれい線などのシワのほか、これまで手術療法以外に改善が難しかった目元のクマ、凹み、下まぶたのタルミなどの治療に対して特に有用な方法です。

自己血小板注入療法とは

血液に含まれる血小板には、大きく分けて二つのはたらきがあります。ひとつは止血効果(出血を止める働き)、もうひとつが創傷治癒効果(できた傷を治す働き)です。濃縮した血小板を注入して創傷治癒を促す治療法がPRP注入療法(多血小板血漿注入療法)で、歯科分野などで応用研究がすすめられ、優れた効果が報告されてきました。

美容形成外科分野では、老化した顔面などの皮膚にPRP注入療法を応用し、線維芽細胞の活性化とコラーゲンの増生による肌全体の若返りを図る再生治療が注目されるようになりました。

セルリバイブ・セルリバイブジータ療法について

セルリバイブとは自己W-PRP(白血球含有多血小板血漿)注入療法の登録商標で、PRPに加えて白血球を含有することで、組織再生力を向上させたものです。従来のPRP療法では効果発現まで2カ月ほどかかるのにくらべ、W-PRPでは2週間程度で変化が見られるといわれています。

セルリバイブジータ法では、PRPの濃縮率を3−5倍に高め、さらに現在医薬品として認可されている細胞成長因子(線維芽細胞増殖因子FGF)を添加することで最大限の治療効果を引き出します。代表的なPRP療法であるリジェンACR法では効果の持続が6か月から1年とされるのに対し、2−3年以上の効果持続が観察されています。

本法は川添剛(かわぞえたけし)医学博士(貴順会吉川病院美容皮膚形成部長 京都府)が、香川医科大学、京都大学大学院、京都大学再生医科学研究所を通じて行った研究を発展させ臨床応用を実現させたもので、第16回日本形成外科学会基礎学術集会、第26回日本臨床皮膚外科学会、第51回日本形成外科学会で有用性が報告されており、唯一EBMに則した血小板注入療法といえます。FGFの応用およびフィブリンネットワークへの白血球・血小板移植という再生医療の概念は、これまでのPRP療法と差別化されており、現在国内で限られた医療機関のみで実施が許されています(特許出願中)

掲載ジャーナル

Effects of bFGF incorporated into a gelatin sheet on wound healing, Journal of Biomaterials Science, Polymer Edition, Volume 16, Number 7, 2005, pp.893-907(15)

Incorporation of basic fibroblast growth factor into preconfluent cultured skin substitute to accelerate neovascularisation and skin reconstruction after transplantation, Scandinavian Journal of Plastic and Reconstructive Surgery and Hand Surgery, Volume 41, Issue 5 2007, pages 228-235

■川添博士略歴 平成11年12月 香川医科大学大学院医学研究科製外制御系専攻博士課程卒業
平成12年2月 香川医科大学医学部付属病院形成外科助手
平成15年4月 京都大学大学院医学研究科形成外科助手
現在 吉川病院美容皮膚形成部長
■専門分野 口唇口蓋裂、創傷治癒、美容外科  ■吉川病院リンク   ■吉川病院セルリバイブリン

本法は自分自身の血液を用い、培養操作などが不要なためアレルギー反応や感染症などの危険がなく、安全性は高いと考えられます。使用するフィブリネットAGFキットはFDA(米国食品安全衛生局)認可、ヨーロッパCEマークを取得しており、血小板回収率97%以上と品質が高く、リジェン社ACRキットと比較して不要な赤血球の混入も少なくなっています。また治療が全国的に統一されたプロトコールで実施・評価されるため、効果が安定しており、血小板注入治療を受けたが効果が実感できなかったという場合でも再度実施してみる価値があります。

治療の流れ

肘などの静脈から20mlほど採血します。遠心分離機でW-PRPを作成し、活性化操作、成長因子を添加したあと治療部位に注入していきます。治療時間は約30分。あらかじめ麻酔クリームを塗って40分ほど待っていただくと、治療時の痛みはかなり軽減されます。当日の激しい運動、飲酒、熱い風呂での入浴は控えていただきます。

治療効果・副作用について

自身の血液を精製して注入するので、重篤な副作用は報告されていません。一般的な注入療法と同様に、痛み、赤み、腫れ、皮下出血などの副作用がありえますが一過性のものです。注入時の痛み、赤みは数時間で改善し、治療部位の腫れはセルリバイブ法で2,3日、成長因子を加えたセルリバイブジータ法では1週間程度続く場合があります。血小板が放出するPDGF(血小板由来増殖因子)、EGF(上皮細胞増殖因子)、KGF(角化細胞増殖因子)、VEGF(血管内皮細胞増殖因子)、FGF(線維芽細胞増殖因子)などを用いた治療法は、コラーゲンを産生する線維芽細胞を活性化するとともに血流の増加など炎症反応を必ず伴うものです。むしろ、ある程度の腫れがみられなければ、良好な効果は期待できないともいえます。治療直後が最終結果ではなく、2週間後くらいから効果があらわれ、約3か月で安定します。

ヒアルロン酸・コラーゲン注入との使いわけは?

同窓会、結婚式などに出席するため、すぐに治療効果を求められるような場合、仕事の都合などでダウンタイムがある治療が無理な方にはヒアルロン酸コラーゲン注入が適しています。

目の周囲は注入によるシワ治療が困難な部位です。まぶたに近いところは下地になる骨がないためマッサージによる造形がしにくく、また眼球を圧迫してしまう危険を伴います。とくに下まぶたのタルミ治療では、皮膚を切除して引き上げる手術が一般的に行われていますが、細かいちりめん皺まではなかなかとれず、無理をすると兎眼(アッカンベーの状態)となるため、積極的に手術効果を求めることができませんでした。目元のクマ、凹み、下まぶたのタルミにはセルリバイブ・ジータ法が優れているといえます。

参考症例写真

54歳女性 治療前・2ヶ月後 visiaによる小じわ評価

72歳女性 治療前・2ヶ月後 visiaによるシワ評価


visia評価

法令線部

口元

42歳男性 眼の下たるみ 右前額シワ ハーフサイドテスト 治療前・7ヶ月後

60歳男性 治療前・1ヶ月後


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